抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
環状ブロック共重合体は自由末端を持たない特殊な形のブロック共重合体である。環状及び線状ブロック共重合体の動力学挙動を比較すれば後者の動力学における鎖末端の役割が明らかになる。この点に関連して環状球-ばね型ジブロック共重合体鎖AoBの定常剪断下における配座動力学を解析した。更にAoB鎖の配座挙動を2種の対称線状トリブロック共重合体鎖A-B-AとB-A-Bのそれらと比較した。これらの鎖での移動度がAセグメントの方がBセグメントより大きいとした。したがって定常剪断流の下でのAoB鎖ではAブロックのセグメントはBブロックより配向異方性が少ない。この配向の差は,セグメントの運動の制約が鎖末端近くでは鎖中心部近くより小さいので,A-B-A鎖で部分的に増強される。それにも拘わらずB-A-B鎖ではAブロックでのセグメントの配向はBブロック上にそれより異方性が大きくなる。詳細解析によるとこの結果は2つの末端Bブロックのセグメントの特にブロック結合部の近くでの高い配向相関によるとされる。相関を持つBセグメントはAブロックに対して引張力を示し,それによってAせグメントの配向異方性が著しく増強される。Copyright 2011 Springer-Verlag Translated from English into Japanese by JST.