抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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泥炭地は本来,湿地や湿原といった過湿な水文環境におかれた土地であるが,北海道では開発にあたって排水と客土が営々と進められてきた。泥炭地は熱帯にも分布するが,インドネシアやマレーシアの熱帯泥炭地では近年,急激な開発の波にさらされている。とりわけ,オイルパームや紙パルプ用材のプランテーションの開発が大規模に進められている。湿地としての泥炭地再生の取り組みはこれから各地で進められるであろうが,それとともに,農業利用されている泥炭地の適正な管理も重要であり,地盤沈下や微生物分解,熱帯では泥炭火災の発生を抑制できるような泥炭管理のあり方について研究を進める必要がある。(著者抄録)