抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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現代の経済活動において,インターネットによる取引や他社との情報共有など情報分野における活動はどの産業分野でも必須である。そのため,インターネット上のトラブルや攻撃を防ぐ,または損害を減少させるための情報セキュリティ対策の実施も同様にあらゆる産業分野で欠かせない活動となっている。また,一企業内での情報漏洩などのトラブルは,その企業が関わっていた他企業にも不利益を被らせるため,このような被害の伝播に関する研究も必要と考えられる。本研究では日本の地域を9分割,産業分野を53分割し,それぞれの間の情報セキュリティがどのような相互依存性を持っているかを分析する。この研究により,情報セキュリティに関する問題が生じた際に被害が伝播しやすい地域・産業分野が特定でき,セキュリティ対策を講じる助けとして役立てることができる。分析結果は地域間と産業分野間ごとに依存性・被依存性に分けてまとめている。また,自らの地域・産業分野内での相互依存性とそれ以外との相互依存性の割合を計算して分析することで,より広い範囲に被害を伝播させる地域・産業分野を見つける。(著者抄録)