抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿では,衛星リモートセンシングの中から,光学画像センサ(ハイパースペクトルセンサ,スペクトロメータ含む),合成開口レーダとそれらによる観測方法に関して紹介する。1)高空間分解能 可視・近赤外光学画像センサ:開発中の,小型地球観測衛星ASNAROに搭載する予定の可視・近赤外光学画像センサASNARO-OPSを紹介する。小型でありながら高分解能であり,パンクロマチックバンドでは50cm以下の,マルチスペクトルバンドでは2m以下の空間分解能が得られる。2)ハイパースペクトルセンサ:ハイパースペクトルセンサとマルチスペクトルセンサを組み合わせた,HISUIを開発中である。HISUIのハイパースペクトルセンサは,185バンドの波長に分解して反射スペクトルが観測でき,対象が何であるかだけでなく,その状況を細かく把握できる。たとえば,植生について,その種類や健康状態まで詳細に観測可能と考えられている。3)スペクトロメータ:温室効果ガス観測衛星「いぶき」搭載のTANSOは,温室効果ガスの吸収スペクトルをフーリエ干渉計で測定しガス濃度を決定することができる。2012年現在,全球を1000kmメッシュで観測し,二酸化炭素気柱量を1-4ppmの高精度で測定することを実現している。4)合成開口レーダ(SAR):衛星等に搭載され,マイクロ波を使って地表の映像を得るレーダである。SARは,自ら電磁波を照射しその反射波を観測するので,夜間や曇天でも地表を計測できる。また,距離が遠くなっても分解能が悪くならないため,衛星からでも1m以下の分解能が得られる。本稿では,Xバンドを使った小型SARを紹介する。