抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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抗原受容体遺伝子断片の生殖細胞転写は,リンパ球における生理的DNA再配列時の二本鎖DNA切断形成に対する標的機構に必須である。クロマチン構造の変化は,抗体多様性を生み出すことで,リンパ球に対するレコンビナーゼ活性のアクセス性を調節すると長い間推論されて来た;しかし,生殖細胞転写は抗原受容体遺伝子座においてクロマチン変化の原因又は影響かどうかはまだはっきりしない。リジン4におけるヒストンH3のメチル化は最も良く研究されたヒストン翻訳後修飾のひとつで,リンパ球機能におけるMLL様H3K4メチルトランスフェラーゼ活性の重要性を最近理解し始めた。H3K4me3はV(D)J組換に対するRAG1/2レコンビナーゼ活性の標的及び刺激に重要な役割りを果たすことは,リンパ球発生時は明確であるが,最近の研究で,免疫グロブリンクラススイッチ組み換え時,成熟B細胞においてこのヒストンマーク及び異なるMLL様複合体の役割りを示唆した。本レビューにおいて,MLL様複合体及びH3K4メチル化が生殖細胞転写時及びクラススイッチ組換えのレコンビナーゼ標的段階にどの様に機能するかに関する進歩の議論に焦点を当てた。本論文は特集標題:時空間におけるクロマチン,の一環である。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.