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J-GLOBAL ID:201202235103487034   整理番号:12A1032476

癌遺伝子誘導の老化におけるグリセロホスホリピドのプロファイル

Glycerophospholipid profile in oncogene-induced senescence
著者 (19件):
資料名:
巻: 1821  号:ページ: 1256-1268  発行年: 2012年09月 
JST資料番号: B0207A  ISSN: 0005-2728  CODEN: BBBMBS  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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脂質代謝及び細胞性膜の脂質組成における変質は,腫瘍を含む多数の疾病の病理に関連する。しかし細胞脂質プロファイルに及ぼす癌遺伝子発現の影響については未知である。本研究において,ERBB2発現が仲介する早期老化の過程で誘導される脂質プロファイルにおける変化を分析した。モデル系として,癌遺伝子変異体であるNeuTのドキシサイクリン誘導したMCF-7乳癌細胞を用いた。アフィメトリクス遺伝子データでは,脂質代謝に関連した多数の酵素の転写におけるNeuT誘導の変質でこのうち(ACSL3,CHPT1,PLD1,LIPG,MGLL,LDL及びNPC1)は,定量リアルタイムPCR法で確定することができた。Fourier変換イオンサイクロトロン共鳴質量分析に繋げた高速液体クロマトグラフィーによる分析の結果,グリセロホスホリピド及びリゾグリセロホスホリピドプロファイルは,ミトコンドリア脂質を含めて多数の脂質種における老化関連の変化が見られた。最も顕著な変化は,PG(34:1),PG(36:1)が増加し,PG(40:7)とPI(36:1)が減少した。統計解析の結果,老化において短化リン脂質アシル鎖の傾向及びホスファチジルグリセロールのクラスにおいてより多い飽和アシル鎖の傾向が見られた。更に細胞内コレステロール含量は上昇し,老化細胞における液胞に蓄積した。膜の流動性を増加させることによってこれらの変化は起きた。ミトコンドリアにおいて,変化した細胞内分布に伴う膜電位の損失が観察された。結論として,変化したコレステロール及び老化におけるグリセロホスホリピドのパターンを提案した。このことからミトコンドリア脂質は,過酸化に対して影響の少ない脂質種に影響されることを示している。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (2件):
分類
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代謝一般  ,  老化と死 
タイトルに関連する用語 (5件):
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