抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
2011年3月の東日本大地震・津波災害により多く農地が浸水し,特に宮城県の水田喪失の被害が大きかった。筆者は3月,5月に被災水田の土壌調査,分析を行った。その結果,津波による力学的堆積物移動の後に,海水と水田土壌の間の化学反応も起こったものと推定される。泥質堆積物の乾燥表面にはNaClの他に棒状態の石こう結晶も多く認められ,またpHが3以下の堆積物には硫化物の集合体(パイライト)が多く認められた。今後の被災農地土壌の回復については2011年6月に農林水産省から除塩マニュアルが提示され,除塩作業が進んでいる。除塩が進むと土壌中のpHの濃度が高まることが予測されるので,今後の対策において考慮すべきと考える。本稿はこれらの現状について紹介した。