文献

J-GLOBAL ID：201202235172684674   整理番号：12A1598041

転位の熱活性化滑りに及ぼす量子効果

Quantum effect on thermally activated glide of dislocations

著者 (3件)： PROVILLE Laurent (CEA, Gif-sur-Yvette, FRA) ,  RODNEY David (UJF, Saint Martin d’Heres, FRA) ,  MARINICA Mihai-Cosmin (CEA, Gif-sur-Yvette, FRA)
資料名： Nature Materials  (Nature Materials)
巻： 11  号： 10  ページ： 845-849  発行年： 2012年10月 
JST資料番号： W1364A  ISSN： 1476-1122  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 結晶塑性に関連する,予測Peierls応力が体心立方系結晶では実験値の2倍以上に及ぶ問題について,転位の熱活性化滑りに対する量子統計の寄与を解析する全原子法を報告した。Peierls応力への大きな寄与は結晶零点振動に起因するものであり,これは通常はDebye温度の2分の1以下の温度で転位運動を容易にする。結晶の原子モデルによるWignerの量子遷移状態理論を用いて,結晶振動モードの量子化によるキンク対生成エンタルピーの大きな減少を見出した。その結果として,Orowan則によって予測した変形応力はそれの古典的近似と比較して激しく減少し,また実験と非常によく一致している。本報告で用いた量子補正は原理上すべての熱活性化プロセスに適用され,かつエネルギー障壁が十分に小さいならば有意であることが期待できると結言した。

シソーラス用語： *転位【結晶】 ,  *粒界滑り ,  *活性化 ,  量子統計 ,  *塑性 ,  立方晶系 ,  Debye温度 ,  運動 ,  *Peierls力 ,  キンク ,  生成熱 ,  *量子効果 ,  法則 ,  応力 ,  変形
準シソーラス用語： キンク対 ,  *結晶塑性 ,  生成エンタルピー ,  転位運動 ,  *熱活性化滑り ,  変形応力 ,  Orowan則

分類 (2件)： 格子欠陥一般  (BK12010J) ,  量子力学一般  (BA06010C)

タイトルに関連する用語 (4件)： 転位 ,  熱活性化 ,  滑り ,  量子効果