抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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エネルギー汎関数へのPW91近似を用いる密度汎関数理論によって白金の(111)テラス,(221)および(322)ステップ,ならびに(763)および(854)キンク表面の水単量体,二量体および三量体の表面拡散を調べた。テラスの単量体拡散は容易であり,活性化障壁は0.20eVであったが,二量体および三量体の拡散はそれぞれ0.43および0.48eVという高い活性化障壁によって制限された。テラスの単量体拡散時のO-Pt距離は2.34Åの初期距離の約23%である0.54Å増加した。単量体拡散ホップの計算速度はDaschbachらの拡散測定の開始温度(J.Chem.Phys.,Vol.120,1516(2004))と良好に一致した。分子が転がるかまたはフリップする代替単量体拡散経路も見いだされた。これらの経路は0.22eVの拡散障壁を有していた。テラスの二量体拡散時にドナー分子は鞍点において0.4Å上昇したがアクセプタは0.03Åしか上昇しなかった。ステップおよびキンクへの単量体拡散は0.11~0.13eVの活性化障壁を有し,ステップ端での鎖形成を容易にした。テラスからステップ,キンク部位への単量体拡散のエネルギーランドスケープは最大活性化障壁0.26eVの下り坂であった。単量体拡散によってテラスクラスタが同時形成され,MorgensternらのSTM測定(Phys.Rev.Lett.,Vol.77,703(1996))と矛盾しないステップ/キンクのポピュレーションが得られる水吸着のモデルを提示した。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.