抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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アゾフ海の海岸線に沿った砂嘴の不安定的発達に関し,Ashton他は汀線変化モデルの沿岸漂砂量式を基礎としてその地形発達を予測可能な数値モデルを開発した。本研究では芹沢ほかによって提案されたBGモデルを,この種の不安定的地形発達現象に適用し,砂嘴の発達現象のシミュレーションを行った。卓越波が海岸線への法線に対して左斜めに60°から斜め入射する場合,およびさゆうから60°で斜め入射するがその出現確率が変化する場合において,アゾフ海のリズミックな砂嘴や尖角岬の不安定的発達が再現でき,実測の砂嘴や尖角岬の発達機構がうまく説明できた。本研究の方法は波浪場をエネルギー平衡方程式法により屈折・砕波・遮蔽を一括して算定するため,波浪場の設定にあいまいさを残さずに地形変化予測が可能である。またBGモデルの適用範囲がさらに広がったと考えられる。