抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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今日の医用電子装置は最新の情報技術に支えられている。その反面,カルテ内容,管理情報,調剤情報等が,傍受,デ-タ改竄,なりすまし等の様々の攻撃を受ける恐れが増大した。HIPAA(米国・医療保険相互運用および説明責任に関する法律),HIMSS(医療情報および管理システム協会)などで,医療セキュリティの標準を定めている。NPOであるTCG(Trusted Computing Group)は,埋め込みコンピューティングのセキュリティのためのベンダ-ニュートラルな半導体チップ,TCG TPM(Trusted Platform Module)の仕様を策定している。これは,医用電子装置のセキュリティ強化に有効である。ここではTPM 1.2バージョンを採りあげた。TPG 1.2は製品の生産性を劣化せず,管理上の負担を生じず,標準的なソフトウェアインタフェイスを用いて導入でき,HIPAA,HIMSAの医用セキュリティ標準を満足している。TPG 1.2が,認証,暗号化,ネットワーク接続制御等の機能により,パスワードの安全保管,データの保全等を従来の方式よりも効率よく行うことができることを説明した。