抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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革新的な食品加工技術として,新規の食品用酵素及び低温プラズマ処理の潜在性について記述した。1)食品用酵素は古い技術と見なされがちであるが,食品加工の効率とサステイナビリティを改善するものとして貢献できることが明らかになりつつある。商業化されているのは陸域環境由来の微生物酵素が多いが,海底火山の温泉など非常に過酷な環境に存在する微生物の酵素は90°C以上でも働き,高温バイオリアクターでの活用が期待される(低温菌についても同様)。ヨーロッパの酵素剤サプライヤであるDanisco,Novozymes及びDSMの3社の製品動向について述べた。2)低温プラズマは比較的新しい技術であるが,2011年に種子もやしなどで起きたE.coli O104:H4のアウトブレイクの除染対策として加工度の低いことが好ましい点と考えられる。プラズマは固体,液体及び気体のほかの物体の第4相ともいわれる。低温プラズマは室温で生成し熱を発生しないが,サルモネラ,リステリア菌などを不活性化するほか,残留農薬を変性させる。表面の病原菌を5-logまで低下しうるとして,既に生鮮野菜や果物など高リスクの即席食品に利用されている。