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J-GLOBAL ID：201202236692483813   整理番号：12A1571788

経年絵画表面中のインジゴ及びプルシアンブルーをSERS分析するための前処理戦略

Pretreatment Strategies for SERS Analysis of Indigo and Prussian Blue in Aged Painted Surfaces

著者 (5件)： OAKLEY Lindsay H. (Coll. of William and Mary, Virginia, USA) ,  FABIAN David M. (Coll. of William and Mary, Virginia, USA) ,  MAYHEW Hannah E. (Coll. of William and Mary, Virginia, USA) ,  SVOBODA Shelley A. (Colonial Williamsburg Foundation (CWF), Virginia, USA) ,  WUSTHOLZ Kristin L. (Coll. of William and Mary, Virginia, USA)
資料名： Analytical Chemistry  (Analytical Chemistry)
巻： 84  号： 18  ページ： 8006-8012  発行年： 2012年09月18日 
JST資料番号： A0395A  ISSN： 0003-2700  CODEN： ANCHAM  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 芸術品中の有機着色剤の同定に表面増強Raman散乱(SERS)分光法が適用され,蛍光染料と色素の検出を行なうことができる。一方,光学顕微鏡観察では絵具中の無機顔料プルシアンブルーとインジゴの識別は困難である。こうしたことから,本研究ではSERSによる経年絵画塗料中のプルシアンブルー,インジゴ及びプルシアンブルー/インジゴ混合物を同定するためのプロトコルを提案した。試料前処理における塩類及び酸の使用について評価し,硫酸を用いた試料前処理によってプルシアンブルーとインジゴに関する高品質SERSスペクトルを得ることができた。硫酸を用いることによってプルシアンブルーを可溶化するとともに,不溶性インジゴを可溶性インジゴカルミンに変換できることによる。Evelyn Byrd肖像画からの硫酸処理試料についてプルシアンブルー及びインジゴカルミン混合物について一致したSERSスペクトルを得ることができ,SERSによって絵画に用いられた油性塗料中のインジゴ,青色有機及び無機着色剤混合物の同時検出が可能なことを明らかにした。文化遺産オブジェクト中の種々の物質へのSERSの適用に関して,硫酸前処理戦略,着色剤ナノ粒子相互作用,SERS基質の最適化などについて研究中である。

シソーラス用語： *油性塗料 ,  *窒素複素環化合物 ,  *ヘキサシアノ鉄酸塩 ,  *無機顔料 ,  *表面増強Raman分光法 ,  *酸処理 ,  *硫酸 ,  絵画 ,  老朽化 ,  同定 ,  エノン ,  ジケトン ,  芳香族縮合化合物 ,  試料調製 ,  可溶化 ,  検出法 ,  Ramanスペクトル ,  スペクトルシフト ,  資産 ,  文化財保護 ,  スルホン酸 ,  診断用薬
準シソーラス用語： *プルシアンブルー ,  経年劣化 ,  肖像画 ,  文化遺産

分類 (3件)： 塗料の性質  (YJ03020Q) ,  分光法と分光計一般  (BD07041Q) ,  分析化学一般  (CC02010H)

物質索引 (2件)： インジゴ ,  インジゴカルミン

タイトルに関連する用語 (5件)： 絵画 ,  インジゴ ,  プルシアンブルー ,  分析 ,  戦略