抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
パーソナルコンピュータをはじめとする各種電子機器では,トルエンやホルムアルデヒドまどの揮発性有機化合物(VOC)の放散が問題となり,数ppbレベルの規制が始まっている。またハードディスクにおいても,微量なアウトガスによる機器の故障の問題が発生しており,その検出と分析が望まれている。表面プラズモンを利用した超高感度な分子センサを開発した。センサはSiまたはガラス基板上に形成された直径6μmのAgからなる同心円溝を有している。センサに励起光を照射するとAgからなるセンサ表面に表面プラズモンが励起され,その波が円溝構造からなる平面レンズの原理によって中心へ収束し,高い電界が発生する。またセンサ中心の凹部周りには,伝搬せず振動が共鳴する局在プラズモンにより,さらに電界の増強が生じる。即ち,本センサは表面増強ラマン散乱効果を利用して,極微量の分子や極薄の膜や表面・界面の結晶構造分析(ラマンスペクトル)を簡便かつ迅速に行うことが可能である。