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J-GLOBAL ID:201202237017596656   整理番号:12A1602335

宿主と微生物の相互作用が炎症性腸疾患の遺伝学的構造を形作る

Host-microbe interactions have shaped the genetic architecture of inflammatory bowel disease
著者 (40件):
資料名:
巻: 491  号: 7422  ページ: 119-124  発行年: 2012年11月01日 
JST資料番号: D0193B  ISSN: 0028-0836  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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炎症性腸疾患(IBD)の最もよく見られる2つの病型であるクローン病と潰瘍性大腸炎は,ヨーロッパ系の250万人以上が罹患しており,ほかの集団での有病率も上昇している。この2つの疾患を別個の表現型として行った全ゲノム関連研究とそれに続くメタ解析では,発症機序としてこれまでには考えられていなかったオートファジーなどの機構の関与がすでに示唆されており,また,IBDのいくつかの遺伝子座はほかの炎症性疾患と共通していることも示されている。本論文では,症例と対照を合わせて75,000例以上を用い,クローン病と潰瘍性大腸炎の全ゲノム関連スキャンデータのメタ解析を行い,それに引き続いて有意な知見を大規模に検証することで,関連する経路情報の拡大を試みた。我々は,全ゲノム有意閾値に達する,71の新たな関連,合計163のIBD遺伝子座を同定した。これらの遺伝子座のほとんどが両方の疾患表現型に寄与しており,また,方向性選択(ヒトの歴史の過程にわたり一貫して1つの対立遺伝子を支持すること)と平衡選択(集団内での両方の対立遺伝子の保持を支持する)の両方の影響が明らかである。多くのIBD遺伝子座は,ほかの免疫を介する疾患にも関与しており,特に,強直性脊椎炎と乾癬ではそれが顕著であった。我々は,IBDとマイコバクテリア感染の感受性遺伝子座間にかなりのオーバーラップがあることも観察した。遺伝子共発現ネットワーク解析ではこの関係が強調され,マイコバクテアへの宿主応答と宿主のIBDへの罹患しやすさの間で共有される経路があることがわかった。Copyright Nature Publishing Group 2012
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