文献
J-GLOBAL ID:201202237182409453   整理番号:12A0395110

ApoC-IIペプチド線維形成の環状ペプチド阻害剤:NMR及び分子動力学解析からの機構的洞察

A Cyclic Peptide Inhibitor of ApoC-II Peptide Fibril Formation: Mechanistic Insight from NMR and Molecular Dynamics Analysis
著者 (9件):
資料名:
巻: 416  号:ページ: 642-655  発行年: 2012年03月09日 
JST資料番号: D0124B  ISSN: 0022-2836  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
アミロイド線維形成のための蛋白質のミスフォールディング及び凝集はいくつかの一般的な加齢に伴う病気の特性である。アミロイド線維形成を直接阻害する試薬はこれらの病気と闘う手法のひとつである。ヒトアポリポ蛋白質C-II(apoC-II)由来の線維原性ペプチドによる線維形成を阻害する環状ペプチドの可能性を調べた。apoC-II残基60-70から成る線維原性ペプチドの末端基に付加されたシステイン残基のジスルフィド架橋から環状[60-70]を形成した。この環状ペプチドは原線維と自己会合をしなかった。しかし,環状[60-70]の不足当量濃度では,線維原性の直鎖ペプチドapoC-II[60-70]及びapoC-II[56-76]により原線維形成を著しく遅らせた。環状[60-70]内のジスルフィド結合の減少又はアミノ酸配列の撹乱により,阻害活性は著しく損なわれた。環状[60-70]の溶液構造を,NMR分光法を使って解析し,Met60,Tyr63,Ile66,Phe67側鎖を含む親水面ともっと多くの疎水面から成る明確な構造が明らかになった。分子動力学(MD)研究により,環状[60-70]内の柔軟な中央部を確認したが,「攪乱された」環状[60-70]のMDシミュレーションでは,分子内水素結合の形成増加とペプチドの全体的な柔軟性の減少を示した。以上の構造研究により,環状[60-70]の阻害活性は固有の柔軟性と明瞭な疎水面及び親水面をもつ伸長構造により仲介され,環状[60-70]に線維原性ペプチドと一時的に相互作用し,原線維会合を阻害させたことが示唆された。これらの結果から,アミロイド形成コアペプチドに基づく環状ペプチドはアミロイド線維形成の特異的阻害剤として有効であることが示唆された。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (1件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
生物学的機能 

前のページに戻る