抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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2008年11月以降,近畿地方北部に78点の臨時観測点を設置し,定常観測点を加えた150点のデータを解析した。同地域における一元化震源カタログの検知能力下限より大きい地震についてほぼ漏れなくメカニズム解を決定でき,解析の空間・時間分解能が大幅に向上できることがわかった。丹波地域の応力逆解析結果には局地的な時間変化が見られるが,これは地震活動の偏りの影響であり,デクラスタ処理によりこれら「見かけ」の変化は除去される。逆に,M4級地震の余震などクラスター内部の詳細な解析が可能になった。琵琶湖西岸地域は逆断層型の応力場であるのに対して,丹波地域はσ2とσ3が分離できない場であり,両タイプの空間的境界は複雑な形状を呈する。丹波地域には小スケールの不均質構造が存在し,応力場推定に影響を与えていると考えられる。(著者抄録)