抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ImmunoGen社は1981年以来抗体薬複合体(ADC)の開発を続けて来た。これは標的癌細胞に対応する抗体薬を誘導ミサイルのように送りつけるシステムであって,安全で効果が高い。これまで巨額を費やしながら商品化出来なかった状況をDaniel Junius氏が経営陣に参加して以来変えつつある。2012年度アメリカ臨床腫瘍学会(ASCO)年会においてGenetech社の乳癌治療薬HerceptinとImmunoGen社のADCシステムを組合せたT-DM1療法が進行乳癌に対する治療効果を示したことが報告されたことによって業界における関心が高まった。癌に適した抗体薬の選択などの課題が残っているが,これによってADCの実用化への道が開けた可能性がある。2013年にはFDAの認可が得られる見通しである。