抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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新たな航空機製造者が,国特有の要件に合わせて戦闘機を設計し製作するとう戦闘機国産の考えは数10年存在している。しかし取り巻く状況の組みあわせで,ここ数年この考えが復活してきている。トルコ及び韓国は,予算および工程表は,非常に不確実だが,国産戦闘機をつくる野望を持つ。しかしこの市場の入口には,まだ大きな障害が確実に存在している。1980年代と1990年代は国産航空機の黄金時代であったが,そのうち台湾のIDF(軽量超音速戦闘機)は生産機数121で,F-104とF-5E/Fをリプレースしている。2番目の国産航空機は日本のF-2(FS-XまたはSX-3とよばれる)で,F-1打撃戦闘機にリプレースされ,94機生産された。この他に不成功に終わっているイスラエルのLaviがある。現在生き残っているのは,インドのMIG-21をリプレースしたHALがあり,8機生産されている。韓国のKF-X,トルコの状況を示した。自国戦闘機は常に広大な航空宇宙産業戦略の上に立ち,防衛予算を自国に落とし,国威発揚,地方産業の進展,新技術の開拓を目指しているとして,5つの論理的根拠を示した。そして現在国産戦闘機開発計画を考えている政府計画者は,これらの5つの論理的根拠のどれであるかを塾考している。また多くの失敗した歴史的手順に如何に対処すべきか考えている。しかし結局は,近代的な国産戦闘機を建造できた日本と台湾は,その経験を繰り返す計画を持たず,輸入航空機の購入に戻りつつある。その背後にある政府計画者達は誠実であり,異なるのは,韓国のKF-X,トルコの戦闘機研究およびインドの忍苦のLCAであるが,歴史の方向に従い,行き場が無くなることになるだろう。