抄録/ポイント：
抄録/ポイント
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東京大学樹芸研究所では,日本でのユーカリ植林の可能性を探ることを目的として,1982年~1986年にユーカリ属73種の導入が試みられた。植栽後10年ほどの間に成長やパルプ適性などが試験されたまま,現在に至っている。成長の卓抜する個体も散見され,ユーカリの林業種としての可能性が考えられる。この機会にユーカリ試験地を全て調査して,次に進む足がかりを得ることを本論文の目的とする。植栽本数は30本に満たない種が13種,100以上の種が11種と幅がある。また,試験地は4か所からなる。植栽した全個体が枯死した27種は,可能性を全否定しないものの,容易ならざる種と言える。4試験地合算の生存率が50%を超えるものは2種のみであったが,4試験地の少なくとも1か所の生存率が50%を超える種は,11種存在した。これらのうち,平均胸高直径が25cm以上のものは4種存在した。(著者抄録)
