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J-GLOBAL ID：201202238191027985   整理番号：12A0663010

斜め衝突帯の巨大地震(1)相模トラフ

Megathrust Earthquakes in Oblique Subduction Zones Part 1: The Sagmi Trough

著者 (3件)： 小山順二 (北大 大学院理学研究院) ,  都筑基博 (北大 大学院理学研究院) ,  蓬田清 (北大 大学院理学研究院)
資料名： 北海道大学地球物理学研究報告  (Geophysical Bulletin of Hokkaido University)
号： 75  ページ： 161-174  発行年： 2012年03月19日 
JST資料番号： F0069A  ISSN： 0439-3503  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本稿では海溝軸にほとんど平行に沈み込む斜め衝突のスマトラ型の巨大地震を検証し,日本付近に存在する斜め衝突のサブダクションゾーンについて,2011年東北沖巨大地震以降,特に注目されている相模トラフを中心にそこに発生する地震の特性を探る。近年のGPS観測によって相模トラフ周辺のプレートのカップリングは強いことが示されていること,また西村・鷺谷(2007)によるGPS観測から計算した相模トラフ沿いのプレート間カップリング係数が1923年関東地震の震源域では0.8を超えているなどプレート境界全面が固着するようなASSS型の地震活動の特徴が示される。Koyama et al.によればASSS型の地震の固着域周辺深部でゆっくり地震やスロー地震の発生がしばしば観測されている。巨大地震が相模トラフ沿いに発生するととして,断層の幅は70km程度で断層面積は約14000km²と見積もられ,推定される地震モーメントは1.6×10²¹Nm程度,Mw~8.1となり,相模とラフの地震に限っていえば,Mwが9のような超巨大地震が発生する場ではない。

シソーラス用語： プレート境界 ,  沈み込み帯 ,  地震活動 ,  海盆 ,  衝突 ,  *舟状海盆 ,  観測 ,  マグニチュード ,  *大地震 ,  アラスカ州 ,  スロー地震
準シソーラス用語： 1965年アラスカ地震 ,  1960年チリ地震 ,  2011年東北地方太平洋沖地震 ,  2004年Sumatra地震 ,  プレート間カップリング ,  プレート衝突 ,  モーメントマグニチュード ,  *海溝型巨大地震 ,  *相模トラフ ,  断層パラメータ ,  背弧海盆

分類 (4件)： 地震学一般  (DC03020A) ,  地震の物理的性質  (DC03050H) ,  測地学  (DC02000X) ,  プレートテクトニクス  (DE04020N)

タイトルに関連する用語 (3件)： 斜め衝突 ,  巨大地震 ,  相模トラフ