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J-GLOBAL ID：201202238988949683   整理番号：12A0822404

福島第一原子力発電所事故時の防災対応

著者 (1件)： 小佐古敏荘 (東大 大学院)
資料名： ΑΤΟΜΟΣ  (Journal of the Atomic Energy Society of Japan)
巻： 54  号： 6  ページ： 362-363  発行年： 2012年06月01日 
JST資料番号： G0154A  ISSN： 1882-2606  CODEN： NGEGAL  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 昨年の3月16日から4月30日まで内閣官房参与として,環境・放射線対策に関する提言・助言を行った著者が所感を述べた。1)11年半前のJCO事故の知識と経験が保安院,文科省の官僚のみならず,原安委においても,十分に継承されていなかった。2)官邸,政治と官僚機構,専門家との役割が不明確であった。3)「謙虚さも含む専門性」が全体として薄く,とりわけ各部門トップのマネッジ能力,専門性は厳しく問われた。4)大規模な資源,エネルギー産業は,常に大規模事故後の環境影響に対する配慮を要する。5)避難住民は政府からの直接情報を殆ど受けていなく,テレビ等のメディアからの情報で,夕方や翌日の行動の判断をしていた。6)検討・研究事項が多種多様な原子力は各要素を並列し,組み上げるだけでは無理で,有機的且つ総合的にこれを理解する人達によってマネッジされなければ安定でない。そのような人材と教育システムの準備・用意できるかが問題である。

シソーラス用語： *原子炉事故 ,  *発電所 ,  *防災 ,  *緊急対策 ,  *リスク管理
準シソーラス用語： 危機管理 ,  非常事態対策 ,  *福島第一原子力発電所

分類 (5件)： 原子炉安全一般  (MD06010W) ,  科学技術政策・制度・組織  (MA01020P) ,  社会問題  (MA01070S) ,  安全管理  (KB06000D) ,  ドキュメンテーション  (MA01030A)

引用文献 (2件)：

• レオ・ボスナー. 近代消防. 2011, 5, 40-43
• 小佐古敏荘. 福島第1原子力発電所事故に対する対策について(参与提言を中心に)報告書. 2011

タイトルに関連する用語 (2件)： 福島第一原子力発電所事故 ,  防災