抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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再生可能エネルギーが大量に導入された場合には周波数調整面へ影響を及ぼすことが懸念されている。現状の需給制御では,需要変動の長周期成分は比較的高精度に予測でき,EDC(経済負荷配分制御)によって吸収できるため,LFC(負荷周波数制御)の制御対象は主に短周期成分(数10分周期以下の成分)とされてきた。しかし,PV(太陽光発電)出力に関しては長周期成分についても大きな予測誤差が生じる可能性があり,長周期成分をEDCのみでは吸収しきれず,LFCに影響を及ぼす可能性がある。むしろ,ある程度のならし効果が効くと想定されるPV出力変動の短周期成分よりも,長周期成分の増加による影響が大きくなる可能性がある。従って,PV大量導入時には,LFCへの影響について,PV出力の短周期変動だけでなく,長周期の予測誤差まで含めて検討しておくことが重要である。そこで本稿では,PV大量導入を想定したシミュレーションを行い,長周期の予測誤差も考慮してLFCへ与える影響について検討した。ただし,本稿はPV大量導入時の定量的な結果を示すことを意図しているものではない。解析条件,パラメータを変えればシミュレーション結果は変わるからであるが,概ね定性的な傾向・特性は示しているものと考える。