抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,データ量の増加や仮想化技術の普及を背景として,データセンタの大規模化,複雑化が進んでいる。大規模で複雑なデータセンタを効率よく管理するためにはデータセンタ全体を一元管理しなければならない。このため,例えばデータセンタ全体の構成や容量,性能などを俯瞰するレポート表示のような機能を提供することが運用管理ソフトに求められている。しかし従来の運用管理ソフトは,当該レポート表示に必要となるITリソースの情報を収集する際に,運用管理のユースケースやITリソース間の関連を考慮せず,管理対象機器ごとに逐次的に情報収集していた。このため,データセンタ内の管理対象機器の情報を全て収集した後でなければ,データセンタ全体を俯瞰するレポートを提供することができないという課題があった。そこで本研究では,ユースケースとITリソース間の関連情報に着目した運用管理ソフトの情報収集方式を提案する。本方式ではユースケースとITリソース間の関連情報に基づいて情報収集の順序と詳細度,および収集した情報を格納するデータモデル,を決定する。これにより,ストレージを100台,保有するような大規模環境において,データセンタ全体を俯瞰するレポート表示にかかる時間を従来方式と比べて99%短縮し,大規模データセンタの運用に耐えうる構成情報の収集方式を確立した。(著者抄録)