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J-GLOBAL ID：201202240639275319   整理番号：12A0957951

強く相互作用するフェルミ混合体における斥力ポーラロンの準安定性とコヒーレンス

Metastability and coherence of repulsive polarons in a strongly interacting Fermi mixture

著者 (11件)： KOHSTALL C. (OEsterreichische Akad. der Wissenschaften, Innsbruck, AUT) ,  ZACCANTI M. (OEsterreichische Akad. der Wissenschaften, Innsbruck, AUT) ,  JAG M. (OEsterreichische Akad. der Wissenschaften, Innsbruck, AUT) ,  TRENKWALDER A. (OEsterreichische Akad. der Wissenschaften, Innsbruck, AUT) ,  SCHRECK F. (OEsterreichische Akad. der Wissenschaften, Innsbruck, AUT) ,  GRIMM R. (OEsterreichische Akad. der Wissenschaften, Innsbruck, AUT) ,  KOHSTALL C. (Univ. Innsbruck, Innsbruck, AUT) ,  JAG M. (Univ. Innsbruck, Innsbruck, AUT) ,  GRIMM R. (Univ. Innsbruck, Innsbruck, AUT) ,  MASSIGNAN P. (Inst. Ciencies Fotoniques, Barcelona, ESP) ,  BRUUN G. M. (Univ. Aarhus, Aarhus, DNK)
資料名： Nature (London)  (Nature (London))
巻： 485  号： 7400  ページ： 615-618  発行年： 2012年05月31日 
JST資料番号： D0193B  ISSN： 0028-0836  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 相互作用が調整可能な極低温フェルミ気体は,強く相互作用する量子系の多体物理を研究する試験台となる。この10年以上にわたって,多数の興味ある現象が実験的に調べられ,基底状態の性質の正確な測定結果から,理論的記述の進展に対する判定基準が得られてきた。強い斥力相互作用を持つフェルミ気体の準安定状態は,刺激的な進展が見られる領域である。このような系の実現は,非常に難しい。なぜなら,原子量子気体における強い斥力相互作用は,弱く束縛された分子状態の存在を示唆しており,そのためにこの系は崩壊に対して本質的に不安定となるからである。本論文では,高周波分光法を用いて,⁶Li原子のフェルミ海と共鳴相互作用するフェルミオン⁴⁰K不純物の完全な励起スペクトルを測定した。特に,明確に定義された準粒子が,強い斥力相互作用に対して存在することを示す。この「斥力ポーラロン」のエネルギーと寿命を測定し,また準粒子留数を測定してそのコヒーレンス特性を調べた。その結果は,我々の系における相互作用の有効距離が有限であることを考慮した理論方法によりうまく記述される。有効距離が粒子間隔のオーダーのとき,準粒子寿命が大幅に長くなることがわかった。このような長寿命で準安定な多体状態の存在は,極低温で斥力相互作用するフェルミ気体でのエキゾチックな量子相生成について興味ある見通しを与える。Copyright Nature Publishing Group 2012

シソーラス用語： *極低温 ,  フェルミオン ,  *ポーラロン ,  *準安定状態 ,  コヒーレンス ,  相互作用 ,  *斥力 ,  気体 ,  原子 ,  寿命 ,  *Fermi系 ,  Fermi統計
準シソーラス用語： 量子気体 ,  長寿命 ,  Fermi気体

分類 (1件)： 低温物理一般  (BL07010Q)

タイトルに関連する用語 (6件)： 相互作用 ,  混合体 ,  斥力 ,  ポーラロン ,  準安定性 ,  コヒーレンス