抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
鉄道・運輸機構では,北陸新幹線長野~金沢間の建設に際し,沿線の積雪量などを調査し,各地域に最適な雪害対策を検討してきた。糸魚川市から金沢市の区間では高架橋内に雪を貯める貯雪方式を基本としており,貯雪可能な量を上回る区間については,除雪車などで高架橋外へ排出する計画であるが,道路との交差箇所や市街地などでは高架橋外へ排雪できないため,線路脇に融雪パネルを敷設する計画であり,線路延長で約30km,融雪基地33箇所を予定している。融雪パネルは,平成9年開業のほくほく線で初めて実用化されたが,北陸新幹線は複線であり,電柱やケーブルダクト,待避ネットなどがある限られたスペースに敷設しなければならないことや,新幹線特有の風圧限界や列車風対策が必要である。また,数量的に大量生産を考慮する必要があることと,ケーブルダクト上に置かれる融雪パネル上を保守用通路として使用することも考慮する必要がある。これらの条件を考慮した融雪パネルを製作・敷設し,機能確認試験を行った結果,融雪パネル設備として問題ないことを確認した。今後は,融雪基地33箇所を着実に完成させる予定である。