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J-GLOBAL ID：201202240987887654   整理番号：12A0155365

よりよい建材・部材をめざして-材料をめぐる最近の取組みと未曾有の災害に備えて-ねばり強いコンクリート材料の開発とその適用の提案

著者 (2件)： 菊田貴恒 (東北大 大学院) ,  三橋博三 (東北工大)
資料名： 建材試験情報  (JTCCM Journal)
巻： 48  号： 1  ページ： 11-16  発行年： 2012年01月01日 
JST資料番号： S0790A  ISSN： 0289-6028  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 「よりよい建材・部材をめざして」をテーマに,震災からの教訓や知見を踏まえた建材・部材に関する特集である。ここでは,ねばり強いコンクリート材料の開発とその適用に関する提案を述べる。1990年代からHPFRCC(高靭性繊維補強セメント複合材料)が開発された。これは,曲げ応力下あるいは引張応力下において,最初のひび割れが発生した後,引張応力-ひずみ関係において鋼材の降伏に似た疑似ひずみ硬化挙動を示す。しかし,1種類の合成繊維を用いてのHPFRCCは,ひび割れ後の引張剛性が低いため,2種類の繊維の複合効果によるハイブリッド型高靭性繊維補強セメント複合材料(HFRCC)を開発した。既存のピロティ形式建築物の1階の耐震補強にHFRCCを適用した結果,耐震性能が大きく向上した。

シソーラス用語： 建築材料 ,  構造部材 ,  震災 ,  津波 ,  コンクリート ,  *靱性 ,  研究開発 ,  *繊維強化コンクリート ,  *複合材料 ,  応力歪特性 ,  鋼線 ,  ポリエチレン繊維 ,  異形鉄筋 ,  付着 ,  亀裂伝搬 ,  *回復 ,  防食 ,  避難設備 ,  東日本大震災 ,  *HPFRCC ,  *機械的性質 ,  特性
準シソーラス用語： *自己修復性

分類 (1件)： モルタル,コンクリート  (RA06042H)

引用文献 (15件)：

• 1)田中礼治,源栄正人(監修):東日本大震災における建築物の被害報告・Part 1 東北,建築技術, No.740, pp.91-171,2011.9.
• 2)日本建築学会:阪神・淡路大震災と今後のRC構造設計一特徴的被害の原因と設計への提案一,601p,1998.
• 3)Naaman, A.E and Reinhardt, H.W.:Characterization of High Performance Fiber Reinforced Cement Composites-HPFRCC, High Performance Fiber Reinforced Cement Composites 2 (HPFR.CC2),RILEM Proceedings 31, edited by A.E Naaman and H.W. Reinhardt, E&FN SPON,pp.1-24,1995.
• 4)Li, V.C. and Leung, K Y:Steady-state and Multiple Cracking of Short Random Fiber Composites, Journal of Engineering Mechanics, ASCE, Vo1.118, No.11, Nov.,1992.
• 5)福山洋,六郷恵哲:高靱性セメント複合材料の概要とJCI-DFRCC研究委員会の活動,高靱性セメント複合材料に関するシンポジウム論文集,pp.1-12,2003.

タイトルに関連する用語 (6件)： 建材 ,  災害 ,  ねばり ,  コンクリート材料 ,  開発 ,  提案