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J-GLOBAL ID:201202241229440734   整理番号:12A1261144

虚血性心臓組織馴化培地はヒト間葉系幹細胞を早期心筋細胞へ分化誘導した

Ischemic cardiac tissue conditioned media induced differentiation of human mesenchymal stem cells into early stage cardiomyocytes
著者 (6件):
資料名:
巻: 64  号:ページ: 563-575  発行年: 2012年10月 
JST資料番号: T0921A  ISSN: 0920-9069  CODEN: CYTOER  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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間葉系幹細胞(MSC)は多能性幹細胞であり,培養で容易に増殖し,心臓修復のための魅力的な治療ツールとなり得る。MSCはin vitro及びin vivoの両方で心臓系統に分化転換する大きな可能性を秘めている。本研究はヒトMSCに及ぼす虚血性心臓組織由来馴化培地の分化能を検討した。ヒト骨髄由来MSCはMSC特異的マーカの免疫細胞化学とフローサイトメトリーによる特性化後に虚血性(N=13)と非虚血性(N=18)ヒト心臓組織由来培養培地によって誘発した。並列培養を強力な心筋形成剤である5-アザシチジン(5-azaC)で処理した。虚血性馴化培地で誘導したMSCは構造体様の筋管を形成し,サルコメアトロポニンIやαミオシン重鎖蛋白質を発現し,5-azaC処理した細胞で観察されたように心臓特異的マーカー(Nkx2.5,ヒト心房性ナトリウム利尿ペプチド,ミオシン2A,GATA-4)陽性であった。しかし,非誘導MSCは非虚血性心馴化培地で誘導されたものと同様に,誘導3週間後であっても線維芽細胞の形態を維持した。MSC由来心筋細胞様細胞の透過型電子顕微鏡の研究ではサルコメアバンドの存在を明らかにしたが,成人の心筋細胞のようなギャップジャンクションとインターカレーションされたディスクを示めさなかった。これらの知見は虚血性心馴化培地が心臓の機能を持つMSCの形態学的・分子的な変化を誘導するが,初歩的段階であることを示した。虚血性馴化培地のプロテオミクス解析は3関連蛋白質(C型レクチンスーパーファミリーメンバー13や精巣特異的クロモドメイン蛋白質Y2,アデニンヌクレオチドトランスロカーゼ1)の特異的発現を明らかにしたが,その心臓再生における正確な役割は更なる分析が必要である。Copyright 2012 Springer Science+Business Media B.V. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (3件):
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細胞生理一般  ,  分子構造  ,  基礎治療学 
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