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J-GLOBAL ID：201202241416899538   整理番号：12A1325794

エイズ:抗レトロウイルス薬の動態はHIVの進化を決定し,治療転帰を予測する

Antiretroviral dynamics determines HIV evolution and predicts therapy outcome

著者 (6件)： ROSENBLOOM Daniel I S (Harvard Univ., Massachusetts, USA) ,  HILL Alison L (Harvard Univ., Massachusetts, USA) ,  NOWAK Martin A (Harvard Univ., Massachusetts, USA) ,  RABI S Alireza (Johns Hopkins Univ. School of Medicine, Maryland, USA) ,  SILICIANO Robert F (Johns Hopkins Univ. School of Medicine, Maryland, USA) ,  SILICIANO Robert F (Howard Hughes Medical Inst., Maryland, USA)
資料名： Nature Medicine  (Nature Medicine)
巻： 18  号： 9  ページ： 1378-1385  発行年： 2012年09月 
JST資料番号： W0636A  ISSN： 1078-8956  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 現在使われている抗HIV薬ではウイルス複製が高度に抑制されるにもかかわらず,多くの患者で治療が失敗し,しばしば薬剤耐性ウイルスが出現する。臨床での観察から,服薬遵守レベルと耐性が生じる尤度の間の関係は,薬剤の種類によって大きく異なることが明らかになっている。我々は,このような観察結果を説明し,治療転帰を予測する数理モデルを開発した。このモデルには,薬剤の性質,感受性株と耐性株の間の適応度の違い,変異および服薬遵守が組み込まれている。ブーストプロテアーゼ阻害剤のような,急勾配の用量反応曲線と短い半減期を持つ薬剤の抗ウイルス活性は急激に低下し,耐性が選択されうる期間を制限していることがわかった。また,このような薬剤で服薬遵守レベルが低いと,感受性株の増殖を介して治療失敗につながることが示された。これによって不可解な臨床観察結果が説明される。このモデルではまた,特定の合剤療法が患者の服薬遵守レベルとは関係なく,耐性を防止できることが予測された。我々の方法は,未試験の抗HIV療法の臨床試験をシミュレートするための第一段階となり,また研究のために新規薬剤の投与計画を選択するのに役立つと考えられる。Copyright Nature Publishing Group 2012

シソーラス用語： *抗ウイルス薬 ,  薬物動力学 ,  *HIV【ウイルス】 ,  *生物進化 ,  病状経過 ,  予後 ,  *予測 ,  *ウイルス複製 ,  薬物耐性 ,  *ウイルス ,  服薬遵守 ,  数学モデル ,  突然変異 ,  プロテイナーゼ阻害剤 ,  用量作用相関 ,  *投与計画 ,  複合製剤
準シソーラス用語： *抗レトロウイルス薬 ,  *ウイルス進化 ,  臨床転帰 ,  *予後予測 ,  *耐性ウイルス ,  免疫用量反応曲線

分類 (3件)： 抗ウイルス薬の基礎研究  (GW17040O) ,  薬物の物理化学的性質  (GV01060M) ,  ウイルス感染の生理と病原性  (EG04042Y)

タイトルに関連する用語 (7件)： エイズ ,  抗レトロウイルス薬 ,  HIV ,  進化 ,  治療 ,  転帰 ,  予測