抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ウイルス-宿主相互作用は広範に研究されてきたが,ウイルス感染に不可欠な宿主蛋白質はほとんど分かっていない。この問題に取り組むために,パルボウイルスファミリーに属する,エビPenaeus stylirostrisデンソウイルス(PstDNV)の特性が調べられた。PstDNVは3.9-kbのゲノムを持つ一本鎖DNAウイルスで,3つの読み取り枠(ORF)しかコードしない。その3つのウイルス蛋白質の中で,PstDNV ORF2にコードされた蛋白質はエビのアクチンと相互作用することが発見され,それは宿主のアクチンがウイルス感染において極めて重要な役割を果たすことを示唆する。RNAi法によって,ORF2にコードされた蛋白質はPstDNV感染に必要なことが分かった。共焦点顕微鏡法による証拠はORF2にコードされた蛋白質とアクチンの間の相互作用がウイルス感染に不可欠であることを実証した。その結果,筆者らの研究は宿主アクチン細胞骨格の操作がウイルス病原体が宿主細胞に侵入するために必要な戦略であることを示した。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.