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J-GLOBAL ID：201202241596842695   整理番号：12A1396462

水はプロトン性イオン液体中にいかに溶解するか

How Water Dissolves in Protic Ionic Liquids

著者 (4件)： HAYES Robert (Univ. Newcastle, NSW, AUS) ,  IMBERTI Silvia (Rutherford Appleton Lab., Didcot, GBR) ,  WARR Gregory G. (Univ. Sydney, NSW, AUS) ,  ATKIN Rob (Univ. Newcastle, NSW, AUS)
資料名： Angewandte Chemie. International Edition  (Angewandte Chemie. International Edition)
巻： 51  号： 30  ページ： 7468-7471  発行年： 2012年 
JST資料番号： H0127B  ISSN： 1433-7851  CODEN： ACIEAY  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： ドイツ (DEU)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： プロトン性イオン液体硝酸エチルアンモニウム(EAN)と水との混合物の溶液構造を調べた。重水素置換したEANと水との混合物([D₃EAN+D₂O,[D₈EAN+H₂O,[D₈EAN+D₂O)の中性子散乱を測定し,EPSR(実験的ポテンシャル構造精密化)法を適用してEANと水との相互作用による溶液構造の変化を解析した。全角度領域に渉って両者はよく一致し,低角度域(<1Å^-1)に10.1Åの繰り返し距離に対応するピークを検出した。イオン-イオン対相間関数はEAN-水混合物中では純EANからシフトし,アニオン,カチオンの電荷部位およびカチオンの非電価部位で最近傍相関が弱まっていることを示した。強いカチオン-アニオン相関ピークと低角散乱ピークの存在は単なる水によるイオンの希釈とは整合せず,水はナノ構造を変化させるが破壊はしない,すなわちEAN/水混合物は非構造的均一溶液ではないことが明らかとなった。水はEANの帯電した頭部基と会合してその有効サイズを増大させることにより非極性領域の界面曲率を増大させるが,ナノ構造は保持されると結論した。

シソーラス用語： *溶液構造 ,  *イオン液体 ,  *水 ,  中性子散乱 ,  水素結合 ,  ナノ構造 ,  自己集合

分類 (1件)： 電解質水溶液  (CB05020K)

物質索引 (1件)： エチルアンモニウム・ニトラート

タイトルに関連する用語 (4件)： 水 ,  プロトン ,  イオン液体 ,  溶解