抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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デジタル列車無線システムの下りリンクは,路線上に配置された複数の基地局から同一信号が同時に送信され,路線上のすべての車上局がこれを受信する方式がとられている。この方式では,基地局の中点付近において,対向する方向から到来する複数の同じ信号が互いに干渉して定在波を形成し,通信品質が大幅に劣化する可能性がある。本報告では,この対策として差動STBC(Space-Time Block Coding)の適用を提案し,見通し条件での同一波干渉対策として有効であると同時に,見通し外通信においても送信ダイバーシチ効果が期待できることを計算機シミュレーションにより確認した。また,従来の列車無線装置に差動STBCの符号器,復号器を実装し,これを用いて実際の鉄道路線でフィールド実験を行った。その結果,差動STBCの適用が列車無線における伝送品質の確保に有効であることを実証した。(著者抄録)