抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ジェットエンジン開発に関して解説した前後2回に分けた説明の後編である。F-15戦闘機用P&W社 F100に対する競合エンジンはGEのF101である。F101は推力13608kgfのGE社では初めてのアフタバーナ付きターボファンエンジンである。コンペの結果,空気取入れ口とエンジンとの整合性に豊富な経験を持つP&W社 F100がF-111可変翼戦闘/攻撃機用エンジンとして採用に至った。GE社のF101エンジンはコンペ後,B-1爆撃機用として開発契約が結ばれた。B-1爆撃機はF101のコアエンジンを用い,ビルディングブロック方式でF101X(後のF110)として開発され,1981年からは,F101DFE(派生型戦闘機エンジン)計画として,F-15,F-16およびF-14のいずれにも換装できるエンジンとして開発が進められた。その後,課題解決に対するP&W社の不満足な対応もあり,1985年度はGE社にF-16用のF110を120台,P&W社のにF-15用のF100を40台発注というGE社勝利の結論となった。GE社のF110とP&W社のF100のその後のシェアおよびF110エンジンの性能の詳細について解説した。P&W社のF100は日本でも航空自衛隊のF-15戦闘機に,GE社のF110は国産のF-2支援戦闘機に搭載されている。