5年の期間(2005年~2009年)を通じたチエンマイ(タイ)における大気汚染物質とそれらの可能性としてのソースと気団移動との関係

CHANTARA Somporn; CHANTARA Somporn; SILLAPAPIROMSUK Sopittaporn; WIRIYA Wan

文献

J-GLOBAL ID：201202241920033568 整理番号：12A1312542

5年の期間(2005年~2009年)を通じたチエンマイ(タイ)における大気汚染物質とそれらの可能性としてのソースと気団移動との関係

Atmospheric pollutants in Chiang Mai (Thailand) over a five-year period (2005-2009), their possible sources and relation to air mass movement

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著者 (4件)： , , ,
資料名：
巻： 60 ページ： 88-98 発行年： 2012年12月
JST資料番号： C0382D ISSN： 1352-2310 資料種別：逐次刊行物 (A)
記事区分：原著論文発行国：イギリス (GBR) 言語：英語 (EN)

大気汚染物質の化学成分の監視と解析をタイのチェンマイの郊外地域で5年間(2005年~2009年)実施した。本研究の目的は大気イオン種とガスの季節変動を明らかにし,それらの相関を解析し,可能なソースを同定し,被汚染地への主要気流パターンを評価することだった。優勢なガスと粒子状汚染物質はそれぞれNH3(43~58%)とSO42-(39~48%)だった。降順で年平均NH3濃度(μg・m-3)は4.08(2009年)>3.32(2007年)>2.68(2008年)>2.47(2006年)と1.87(2005年)だったが,SO42-のそれ(μg・m-3)は2.60(2007年)>2.20(2006年)>1.95(2009年)>1.75(2008年)と1.26(2005年)だった。粒子状イオン濃度を,本地域での大気汚染物質の可能なソースを見いだすために主成分分析で解析した。各年の第1成分は,それぞれ燃料燃焼と農業活動に由来するらしいSO42-とNH4+だった。バイオマス燃焼のトレーサのK+も各年の第1または第2成分に寄与していた。NH4+とSO42-の濃度は良く相関し(r>0.777,p<0.01),(NH4)2SO4が本地域に存在する主要化合物であるという結論を導いた。2005年~2009年にチェンマイに到達した気団を3日逆行させた流跡線を,ハイブリッド1粒子Langrange飛翔経路積算(HYSPLIT)モデルにて解析し,クラスター解析でグループ化した。乾期の気団データ(n=18;100%)を解析した。2005年の気団流跡線は主に局所起源だった(67%)。2006年には,記録データは56%の気団がタイの西部大陸地域から放散していることを示した。2007年には,西と東の大陸地域由来の割合比は等しかった(39%),2008年には67%は西部大陸地域を起源とした。2009年には,記録された気団は主に西部大陸地域由来だった(72%)。結論として,2006年~2009年の気団の主要流跡線は被汚染地の南西方向を起源としたが,2005年には,気団は局所起源であるようだった。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.

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気圏環境汚染

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