抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本論文の目的は,バイオマスを活用した持続可能社会形成のための意志決定支援の在り方を明らかにして,複数の意志決定者が複数の評価基準に基づいて行う意思決定過程を支援するものである。具体的には,LCA(コンジョイント分析)と意思決定分析(MAVT)を比較検討した。両者には,選好モデル,意思決定問題の存在,対象とする選好,選好に対するアプローチ,選好(ウェイト)を導出するタイミング,個人とグループの区別の6点で大きな相違がある。次に,LCA(コンジョイント分析)とグループ意思決定分析を比較すると6点の相違がある。さらに検討が必要だが,重要な点は,必要な評価・支援方法は,人間に選好が内在するという想定に頼ることなく,複数の関係者が創造的な場において選好を構築していくという前提に基づくべきであるということである。いいかえれば,標準的な選好が存在するとして構成員に強制する手法ではなく,個々の意志決定者の決定・学習過程を通してグループとしての判断過程を改善する支援手法が必要である。