トマト免疫受容体Ve1はゲノム及びRNA配列決定により明らかにされた多数の真菌病原体のエフェクターを認識する

DE JONGE Ronnie; VAN ESSE H. Peter; MARUTHACHALAM Karunakaran; BOLTON Melvin D.; SANTHANAM Parthasarathy; SABER Mojtaba Keykha; ZHANG Zhao; USAMI Toshiyuki; LIEVENS Bart; LIEVENS Bart; SUBBARAO Krishna V.; THOMMA Bart P. H. J.; THOMMA Bart P. H. J.

文献

J-GLOBAL ID：201202242379624953 整理番号：12A0657537

トマト免疫受容体Ve1はゲノム及びRNA配列決定により明らかにされた多数の真菌病原体のエフェクターを認識する

Tomato immune receptor Ve1 recognizes effector of multiple fungal pathogens uncovered by genome and RNA sequencing

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資料名：
巻： 109 号： 13 ページ： 5110-5115 発行年： 2012年03月27日
JST資料番号： D0387A ISSN： 0027-8424 資料種別：逐次刊行物 (A)
記事区分：原著論文発行国：アメリカ合衆国 (USA) 言語：英語 (EN)

真菌植物病原体はエフェクターを分泌し,植物はエフェクターを妨害するため免疫受容体を使用する。本研究では,ハイスループット集団ゲノム塩基配列決定法により,Verticillium dahliaeのレース1のみが共有する50Kbの配列を明らかにした。レース1菌株を感染させたNicotiana benthamiana植物体のトランスクリプトーム配列決定から,この50Kbレース1特異的領域内の単一の高度に発現されるORFを見出し,Ave1と名付けた。機能的分析から,Ave1は,Ve1で仲介される抵抗性を活性化する病原性因子であることが明らかになった。多種の植物宿主から分離したVertivillium菌株由来の調査したAve1対立遺伝子にはSNPが検出されなかった。BLASTp分析によりAve1相同蛋白質は広範囲の植物に存在することが示され,これは,VerticilliumがAve1遺伝子を植物から水平伝播により獲得したことを示唆している。Ve1は,トマトにおいてFusarium oxysporumに対する抵抗性を仲介することを見出し,これは,この免疫受容体が多数の真菌病原体に対する抵抗性に関与することを明らかにしている。

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菌類による植物病害 , 植物生理学一般

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