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J-GLOBAL ID：201202242381397026   整理番号：12A0094691

イチゴ葉縁退緑病を媒介する可能性のあるヒシウンカと北海道におけるその生活史

著者 (3件)： 青木元彦 (北海道総合研究機構 中央農試) ,  田中穣 (農業・食品産業技術総合研究機構 中央農業総合研究セ) ,  成松靖 (北海道 空知総合振興局 空知農業改良普及セ 空知南東部支所)
資料名： 北日本病害虫研究会報  (Annual Report of the Society of Plant Protection of North Japan)
号： 62  ページ： 169-173  発行年： 2011年12月27日 
JST資料番号： F0809A  ISSN： 0368-623X  CODEN： KNBKAY  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： イチゴ葉縁退緑病が発生している北海道の一地域において,イチゴ苗生産圃場近隣に生息するヒシウンカの一部個体から,本病の病原微生物が検出された。検出個体率は1%程度と低率であったが,他の半翅目昆虫からの検出が認められなかったことや,海外の発生地における本病の媒介昆虫に関する知見から,現時点ではヒシウンカが媒介昆虫の有力な候補と考えられた。ヒシウンカ防除も含めた本病防除対策の構築を目的に,イチゴ苗生産圃場やその周辺のヨシ群落などでヒシウンカの生活史調査を実施した。その結果,幼虫が4~7月にかけて確認され,成虫は6月下旬~8月中旬まで確認された。卵は7月下旬以降ヨシ株元の土壌や植物残渣などで認められ,8月中旬にふ化幼虫が出現し10月まで幼虫が確認された。以上のことから,本種はヨシを主要な寄主として年1化発生し,ヨシの根で幼虫越冬するものと考えられた。(著者抄録)

シソーラス用語： *イチゴ ,  北海道 ,  ライフサイクル ,  発生生態 ,  *同翅類 ,  ヨシ ,  遺伝子診断 ,  微生物 ,  *植物病害 ,  昆虫類 ,  病原媒介動物 ,  トラップ【生物】 ,  ウンカ科 ,  ヨコバイ科 ,  キジラミ科 ,  アブラムシ科 ,  圃場 ,  群落 ,  幼虫 ,  宿主 ,  害虫 ,  イチゴ属
準シソーラス用語： Aphalara sp. ,  Aphididae ,  Candidatus Phlo,obacter fragariae ,  Cixxidae ,  Delphacidae ,  Deltocephalidae ,  Fragaria ,  Petasrtridius apicalis ,  Phragmites australis ,  *ヒシウンカ ,  ヒシウンカ科 ,  吸汁性昆虫 ,  宿主植物 ,  生活史 ,  粘着板 ,  発生消長 ,  保毒虫 ,  *葉縁退緑病

分類 (2件)： 果樹  (FC03042G) ,  昆虫・ダニによる植物被害  (FC04072U)

引用文献 (6件)：

• 1) Daniet, J.L., Fossaic, X., Zreik, L., Salar, P., Verdin, E., Nourrisseau, J.G., Lansac, M. and Gamier, M.(2003)‘Candidatus Phlomobacter fragariae’is the Prevalent Agent of Marginal Chlorosis of Strawberry in French Production Fields and is Transmitted by the Planthopper Cixius wagneri(China). Phytopathology 93:644-649.
• 2) Gatineau, F., Jacob N., Vautrin, S., Larrue, J., Lherminier, J., Richard-Molard, M. and Boudon-Padieu, E.(2002) Association with the Syndrome‘Basses Richesses’of Sugar Beet of a Phytoplasma and a bacterium-like Organism Transmitted by a Pentastiridius sp. Phy-topathology 92 : 384-392.
• 3) Nourrisseau, J.G., Lansac, M. and Gamier, M.(1993) Marginal Chlorosis, a New Disease of Strawberries Associated with a bacteriumlike organism. Plant Dis. 77:1055-1059.
• 4) 岡田忠虎(2003)日本農業害虫大辞典, 全国農村教育協会, p.688.
• 5) 角野晶大・池田 信・柿崎由紀・成松 靖・松本 勇・田中 穣(2007)イチゴ葉縁退緑病の北海道にお ける発生. 北日本病虫研報 58:54-56.

タイトルに関連する用語 (5件)： イチゴ葉縁退緑病 ,  可能性 ,  ヒシ ,  北海道 ,  生活史