抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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デジタルカメラ産業とその特質を述べ,次に,デジタルカメラメーカー各社の生産体制と海外生産拠点の状況について報告した。カメラメーカーとしてキャノン,ニコン,コニカミノルタ,オリンパス,ペンタックス,リコー,京セラ,フィルムメーカーとして富士フィルム,コダック,電気メーカーとしてソニー,パナソニック,その他のメーカーとしてカシオ,OEMメーカーとして三洋電機,台湾メーカーの状況を述べ,さらに,主要部品である撮像素子,映像エンジン(画像処理LSI)などの半導体,レンズ,電子シャッター,フレキシブル基板,アクセサリーなどのメーカーの状況を述べた。デジタルカメラの生産体制は,1)国内において自社生産体制を整えていったキャノン,ソニー,パナソニック,2)一部の製品を国内外で自社生産を行い,他をOEM調達で賄うニコン,ペンタックス,3)OEM調達を行い,国内で自社生産をめざしながら海外での自社生産となったオリンパス,富士フィルム,4)一部の機種を国内で自社生産し大半をOEM調達するカシオ,5)生産体制を整える間もなく撤退したコニカミノルタ,京セラ,6)国内の自社生産から出発しながらOEMメーカーゆえ海外自社生産を採った三洋電機というようにそれぞれの事情により多様な形態を採った。デジタルカメラ市場はメーカーが生産体制を整える間もなく,時間的にも急速に,地域的にもグローバルに拡大したため,組立工程も家電の組立工程が容易に転換できたことから三洋電機や台湾OEMメーカーが参入でき,急成長した。主要部品メーカーは最新技術の撮像素子,映像エンジン等は国内生産拠点で製造し,レンズの研磨も国内に主力を置いているが,これらは例外的であって,シャッターはじめとして,ほとんどの部品メーカーは海外生産拠点が主力である。