抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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太陽電池に関して,数十年の研究の間に,シリコン太陽電池共通の取り組み,それらの各開発段階での新たな代替を含む4,5程度の素子アーキテクチャが確立されている。その一例は1991に発表された色素増感太陽電池である。チタニア粒子の多孔質薄膜が1電極に蒸着され,これら粒子の表面に有機色素分子単層が被覆されると,太陽光が色素に吸収され,電子を発生させる。シリコン太陽電池は25%の効率で電気に変えるのに比較して,当初,色素増感太陽電池は,全太陽光を7.1%の効率で電気に変換した。しかし,チタニアナノ粒子は,安価に生産でき,面積が広がるので,シリコンの低価格代替物として開発され,さらに,色素及び電解質の最適化を通して,その効率の向上は,目覚ましくは今では12.3%を達成している。チタニアナノ粒子は半導体ナノワイヤなど,ほかの構造に入れ替わり,色素は,他の光吸収体,半導体量子ドットに,液体電解質は,有機半導体などの固体導体に入れ替わった。グローバルな太陽電池容量は,1975年から2010年の間で,2.5年ごとに2倍になっている。性能とコストにおける技術的改善は,従来に増して,この傾向を保持することが必要とされる。「突然変異的」太陽電池に関する研究は,このゴールの達成に重要な役割を演じることになる。