抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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25Mg(I=5/2)或は
43Ca(I=7/2)のような半整数スピンの四極子核の固体状態NMRは感度が低く,これはサテライト遷移からスピン母集団移行(SPT)を用いて改善できる。静的条件下において良い効率でSPTに影響を及ぼすことは特にチャレンジングであり,サテライト遷移の必要な操作を達成するため二重周波数掃引(DFS),双曲線セカントパルス(HS)及び周波数掃引高速振幅調整パルス(SW-FAM)のようないくつかの技法が示唆された。著者らはここで,タンジェント型プロフィルのSW-FAMシークエンスのSPT特性を調べた。新しいSW(tan)-FAMパルス列はSW(1/τ)-FAMシークエンスに対して優れたSPT特性を持つことが示され,
27Alモデル系及びアルミニウムアセチルアセトネート,Al(acac)
3の実験結果により,これはこれまで静的スペクトルのシグナル促進に対する最高のFAM法と考えられた。加えて,対角Qテンソルの主Z-軸と外部フィールドの間の定義された角の多結晶試料から個々の結晶のCT促進を数値シミュレーションにより考察した。マジック角θ
m=54.7°の近傍で,ゼロ促進の領域が存在する。SW(tan)-FAMシークエンスの使用は全体の促進に対する有益な効果と線形の正確さでこの領域内にさらに周波数掃引を拡張することを許容する。以前に公表した結果と一致して,単結晶に対するSPT上の著者らの数値シミュレーションは再び全粉末パターンの全促進因子がこれらの強く変化する個々の因子の総和であり,多結晶試料に対する促進因子はゼロ促進から2Iの最大ゲインの領域に亘ることを証拠立てた。この変化はSPT-促進スペクトルの線形ゆがみに対する原因である。同時にこれらの発見はある条件下における周波数掃引(即ち,DFS及びSW-FAM)のサテライト遷移の完全な変換の能力を証明する。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.