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J-GLOBAL ID：201202243978207321   整理番号：12A0097182

熱分解法を用いた動物油脂由来バイオディーゼル製造の検討

Biodiesel Production by Pyrolysis from Waste Animal Fats

著者 (4件)： 伊藤拓哉 (日本大学大学院理工学研究科物質応用化学専攻) ,  角田雄亮 (日本大学理工学部物質応用化学科) ,  菅野元行 (日本大学理工学部物質応用化学科) ,  平野勝巳 (日本大学理工学部物質応用化学科)
資料名： Journal of the Japan Institute of Energy  (Journal of the Japan Institute of Energy)
巻： 90  号： 12  ページ： 1159-1164 (J-STAGE)  発行年： 2011年 
JST資料番号： F0217A  ISSN： 0916-8753  CODEN： JJIECE  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本実験検討においては,動物油脂の熱分解挙動を把握して収率や選択性の向上について考察し,実際の廃食油に対しての適用性を確認した。熱分解法を用いた動物油脂由来廃食油からのバイオディーゼル製造について検討結果に基づき,下記事項などについて確認した。1)油脂を熱分解するとトリグリセリド(TG)のエステル結合が分解して脂肪酸(FA)を,不飽和脂肪酸鎖が分解してHCを生成する。420°Cではエステル部位の脱炭酸反応により炭化水素(HC)の生成が促進される。2)このとき分解によって生成したラジカルは,他分子のアルキル鎖から水素が供与されて安定化する。3)Pd/Cを添加することにより脱炭酸を選択的に促進し,軽油相当の液体燃料を高収率で得られる。4)本熱分解法は廃食油に適用可能である。

シソーラス用語： *ディーゼル燃料 ,  *生物燃料 ,  *動物油脂 ,  *廃油 ,  *食用油脂 ,  炭素材 ,  パラジウム触媒 ,  担持触媒 ,  *脱炭酸反応 ,  *熱分解 ,  適応性 ,  接触分解 ,  脂肪酸 ,  不飽和脂肪酸 ,  収率 ,  効率化 ,  トリグリセリド ,  *バイオディーゼル燃料
準シソーラス用語： *バイオディーゼル ,  炭素材料 ,  適用性 ,  *熱分解反応 ,  廃食用油脂 ,  エステル結合 ,  挙動解析

分類 (3件)： 生物燃料及び廃棄物燃料  (LB02020Y) ,  圧縮点火機関  (PB02030N) ,  液体燃料工業  (YE03000F)

引用文献 (11件)：

• 1)石油連盟,今日の石油産業データ集,3-8(2008) : Petroleum Association of Japan, Petroleum Industry in Japan, 3-8(2008)
• 2)松村正利,バイオ液体燃料,227-239(2007) : Matsumura, M., Bio liquid fuel, 227-239(2007)
• 3)中森秀紀,藤倉裕子,吉川勝徳,菅野元行,平野勝巳,真下清,廃棄物学会研究発表会講演論文集, 16, 702-704(2005) : Nakamori, H., Fuzikura, Y., Yoshikawa, K, Sugano, M, Hirano, K, Mashimo, K, Proceedings of the 16th Annual Conference of The Japan Society of Waste Management Experts, 16, 702-704(2005)
• 4)堀江玲子,菅野元行,平野勝巳,真下清,日本エネルギー学会大会講演要旨集,15, 211-212(2006) : Hotie, R., Sugano, M., Hirano, K., Mashimo, K., Proceedings of the 15th Annual Conference of The Japan Institute of Energy, 15, 211-212(2006)
• 5)Santos, A. L. F., Matins, D. U., Iha, O. K., Ribeiro, R. A. M., Quirino, R. L., Suarez, P. A. Z., Bioresour Technol, 101(15), 6157-6162(2010)

タイトルに関連する用語 (2件)： 動物油脂 ,  バイオディーゼル