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J-GLOBAL ID：201202244121591000   整理番号：12A1731570

TMC/ヘパリン複合体の重層集合体を介する抗粘着および抗菌多層フィルム

Antiadhesive and Antibacterial Multilayer Films via Layer-by-Layer Assembly of TMC/Heparin Complexes

著者 (7件)： FOLLMANN Heveline D. M. (Universidade Estadual de Maringa UEM, Parana, BRA) ,  MARTINS Alessandro F. (Universidade Estadual de Maringa UEM, Parana, BRA) ,  GEROLA Adriana P. (Universidade Estadual de Maringa UEM, Parana, BRA) ,  BURGO Thiago A. L. (Universidade Estadual de Campinas, Sao Paulo, BRA) ,  NAKAMURA Celso V. (Universidade Estadual de Maringa UEM, Parana, BRA) ,  RUBIRA Adley F. (Universidade Estadual de Maringa UEM, Parana, BRA) ,  MUNIZ Edvani C. (Universidade Estadual de Maringa UEM, Parana, BRA)
資料名： Biomacromolecules  (Biomacromolecules)
巻： 13  号： 11  ページ： 3711-3722  発行年： 2012年11月 
JST資料番号： W1325A  ISSN： 1525-7797  CODEN： BOMAF6  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： N-トリメチルキトサン(TMC)はキトサンをN-メチル化した四級アンモニウムポリカチオンである。TMCは生物分解可能,無毒性の生体適合物質で,キトサン自身よりも高い抗菌活性を持つ。一方,ヘパリン(HP)は抗凝集活性を持つ生体適合ポリアニオンで,その高負電荷密度は細菌細胞の付着を防止できることから,抗付着被覆剤として有望である。そこで本研究では,基層としての修飾ポリスチレンフィルム上に,TMCとHPを交互にコートした抗付着性抗菌多層フィルムを構築した。この多層フィルムの特性をFT-IR分光法,原子間力顕微鏡法,および走査型電子顕微鏡法によって明らかにした。多層フィルムは大腸菌(E.coli)に対して有効な初期抗付着特性を示した。また,in vitro抗菌テストからは,TMC/HP多層フィルムはE.coli殺傷能をもつことが分かった。これらの結果から,本研究で構築・調製した多層フィルムは,医療利用に向けたコーティングおよび表面修飾剤として有望であることが示された。

シソーラス用語： *ヘパリン ,  *キトサン ,  第四アンモニウム ,  細胞接着 ,  大腸菌 ,  *多層膜 ,  抗細菌作用 ,  表面改質 ,  医用素材
準シソーラス用語： *トリメチルキトサン

分類 (2件)： 多糖類  (CF10054P) ,  医用素材  (GA05040H)

タイトルに関連する用語 (7件)： ヘパリン ,  複合体 ,  重層 ,  集合体 ,  粘着 ,  抗菌 ,  多層フィルム