抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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2011年の東日本大震災によって生じた福島原発事故を受けて,再生可能エネルギーへの取組が大いに注目されている。このような中で,再生可能エネルギー先進国と言われているドイツでの状況を整理し,我が国が打つ手について論じた。まず,固定価格買い取り制度と再生エネルギー電力の現状について記し,ドイツの再生可能エネルギーが本当に進んでいるのか,固定価格買い取り制度(FIT)の日本への導入,ドイツの固定価格買取制度と日本の制度との比較,日本版FITの問題点,ドイツはなぜ再生可能エネルギーを進めるのかおよび現状について述べた。次に,再生可能エネルギーの電力が急増しているドイツで今,起きていることについて触れ,再生エネルギーの新トレンド,電気料金への影響,再生エネルギーの増加にともなうドイツの緊急課題,迫る課題-電力貯蔵システムおよび再生エネルギー発電以外の重要なエネルギー施策について示した。最後に,原発を止めた後に必ず起きることについて記し,ドイツの原発政策と旧東ドイツの原発基地,旧東ドイツ,グライフスバルト原発基地,旧原発基地の概要,廃炉への道筋,使用済み核燃料の移し替え作業,解体と除染の実際,解体と除染の基本コンセプト,リサイクルの実際,中間貯蔵施設,解体除染の実施と中間貯蔵施設ZLNの運営,原発閉鎖後の街はどうなるかについて述べ,ドイツでの原発脱却と再生可能エネルギーへの移行が必ずしもイメージどおりには進んでおらず,我が国としては両面を見て学ぶべきであることを示唆した。