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J-GLOBAL ID:201202244286442963   整理番号:12A0143462

トドマツ(Abies sachalinensis)人工林下層における広葉苗木定着に対するシカ生息密度の影響

Effects of deer abundance on broad-leaf tree seedling establishment in the understory of Abies sachalinensis plantations
著者 (3件):
資料名:
巻: 16  号:ページ: 500-508  発行年: 2011年12月 
JST資料番号: L2720A  ISSN: 1341-6979  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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ニホンジカ(Cervus nippon)による採食が日本各地の森林の更新に大きな影響を及ぼしている。しかし更新過程への影響は定量的に評価されていなかった。本報では,北海道内でシカの生息密度の異なる7地域のトドマツ人工林内において苗木の調査を行い,シカの広葉樹の更新に対する影響に関する指標を検討した。各地域に5×20mの調査区を5箇所設定し,樹高30~200 cmの苗木の密度と,シカの食痕のある本数の割合(食痕本数率)を調査した。それぞれの調査地域のシカの生息密度を示す指標として,狩猟者による単位努力量あたりのシカ目撃数(SPUE)とスポットライトセンサスによるシカ目撃数(SLC)を用いた。苗木密度はシカ密度,ササの被度と負の関係があり,上層木の胸高断面積にも影響を受けていた。食痕本数率はシカ密度と正の相関があり,苗木の樹種に対するシカの嗜好性の影響を受けていた。しかし,シカ密度に対して,食痕本数率は苗木密度より明瞭な相関を示した。シカ密度が非常に高い地域では,樹高100cmを超える高木性樹種の苗木はほとんどみられなかった。これらの結果から,SPUE6頭/狩猟者人-日あるいはSLC15頭/10kmを超えると,広葉樹の更新は阻害されると考えられた。苗木の食痕本数率や,樹高100cm以上の高木性樹種の苗木密度や食痕の有無は,シカの影響を示す有効な指標である。(翻訳著者抄録)
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分類 (2件):
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森林生物学一般  ,  異種生物間相互作用 

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