抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究は冬季琵琶湖において係留系を用いた長期観測を行ない,全循環に至る湖水冷却の過程を調査した。観測の結果,全循環に向かう水温低下の過程において,鉛直対流だけでなく近慣性内部波や密度流など多様な物理現象が観測された。水面における熱フラックスと水柱熱量を比較したところ,湖内では水平的な熱輸送が活発に行なわれており,また湖水冷却の進行とこれに関わる水平物理現象の寄与はどちらも断続的であった。これらのことから,全循環に至る湖水冷却は,三次元的な物理過程と熱輸送を伴いながら断続的に進行していくと推測される。またこの結果は,全循環は単なる鉛直循環ではなく三次元的な循環であることを示唆している。(著者抄録)