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J-GLOBAL ID:201202244431417018   整理番号:12A0620755

オマーンオフィオライト中の海洋地殻岩石の完全な断面に対するホウ素及び酸素同位体システマティクス

Boron and oxygen isotope systematics for a complete section of oceanic crustal rocks in the Oman ophiolite
著者 (8件):
資料名:
巻: 84  ページ: 543-559  発行年: 2012年05月01日 
JST資料番号: C0062A  ISSN: 0016-7037  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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オマーンオフィオライトのWadi Fizh地域からの完全な5.3km厚さの海洋地殻についてホウ素含有量とホウ素及び酸素同位体組成を決定した。これはアラビア楯状地にオブダクションした白亜紀海洋リソスフェアの断片である。δ<sup>18</sup>O値の深さプロファイル及び二次鉱物組み合わせは,深さに伴い温度が高くなる熱水変質作用に合致する。上部の枕状玄武岩は低温変質作用(<60°C)あるいは海底風化作用を,下部の枕状玄武岩と上部のシート状岩脈群は拡大軸での250~350°Cでの変質とその後の後退変質作用(<200°C)を受けた。最下部のシート状岩脈群及び上部の斑レイ岩は300~450°Cで,また下部の斑レイ岩は>450°Cという高い温度で変質作用を受けた。海洋地殻のホウ素含有量は層序学的深さの増加に伴い,その存在度と範囲がともに減少する。枕状溶岩では1.4~29.1μg/g(平均7.9μg/g),シート状岩脈群で1.5~11.6μg/g(平均5.3μg/g),斑レイ岩中のドレライト岩脈で1.6~5.0μg/g(平均2.9μg/g),斑レイ岩で0.25~3.8μg/g(平均1.3μg/g)である。これより小さい玄武岩及び斑レイ岩の元のホウ素含有量を考えると,海水からのホウ素が熱水変質作用を通じて岩石に取り込まれた。δ<sup>11</sup>B値は層序学的深さの増加に伴って,枕状溶岩の-1.1~+11.9‰から斑レイ岩の+7.3~+17.7‰まで系統的に増加する。全岩δ<sup>11</sup>Bはδ<sup>18</sup>O値と負の相関を示し,変質作用を受けた岩石のδ<sup>11</sup>B値は基本的に熱水流体との同位体平衡に支配されていることを示唆する。温度とともに岩石-流体ホウ素同位体分別係数が減少するためにδ<sup>11</sup>B値が増加する。熱水流体に対して推定されたδ<sup>11</sup>B値は+28~+33‰で,現在の中央海嶺の熱水孔流体の値と同程度である。熱水変質を受けた斑レイ岩セクションは高いδ<sup>11</sup>B値を持ち海洋地殻の全ホウ素の約30%を占める大きなホウ素のシンクであり,沈み込んだ海洋スラブからの流体のδ<sup>11</sup>B値の推定に影響を与える可能性がある。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (2件):
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同位体地質学  ,  岩石成因論 
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