抄録/ポイント：
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
二相ステンレス鋼は強度・耐食性共に優れることから,貯水槽・海水淡水化プラント等に用いられている。しかしながら,熱間加工性に乏しく形鋼のような製品の製造において割れ発生のような不具合が生じやすいことが欠点として挙げられ,その改善が望まれている。本稿では,この熱間加工性を低下させる要因として硫黄(S)の存在を指摘し,その成形性低下機構解明への取組を述べた。S量の異なる二相ステンレス鋼を供試材とし,溶製・鍛造したインゴットから引張試験片を作製し,高温引張試験による絞り値の測定(熱間加工性の評価),オージェ電子分光を用いたオーステナイト/フェライト界面の分析を実施した。試験片の一部については,オーステナイト結晶粒成長の影響を調べるために標準および急冷熱処理の条件も加えた。これらの実験から,成分および製造工程の条件を適正にすることで熱間割れを抑制できることを確認した。
