抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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土壌圏しかもその中に無数に生存し,科学的に未知の働きをしていると考えられている微生物生態系の複雑さに対して,要素還元しない理解法について,その考え方の一端と,現時点での到達点について紹介した。まずはじめに,構成者数から導き出されるストーリーの数を例にあげ,土壌微生物生態系のシステム研究においては,思考の出発点を改める必要があり,複雑系の物理量は多様性でしか計ることができないと論じた。次ぎに,分類群非依存型多様性概念について,バイオログプレートによる多様性評価法,被覆培養法による白紋羽病菌生育抑止率と多様性の例をあげ説明するとともに,多様な群集に働く相互作用は仕事をすることを岐阜県飛騨地方のホウレンソウ連作土壌の例をあげ論じた。また,技術の実用化へ向けてのダウンサイジングについて,土壌微生物多様性指数法の実験手順をあげて説明した。さらに,普及段階へ向けての土壌微生物の多様性で農業の持続性を定量評価について,トマト青枯病の発病程度とベニバナインゲン綿腐病と土壌微生物多様性・活性値の関係をあげ論じた。最後に,豊かな土の証としてのSOILマークについて紹介した。