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J-GLOBAL ID:201202245104832628   整理番号:12A0638551

Notch依存的なVEGFR3の発現上昇によってVEGF-VEGFR2シグナル伝達なしに血管新生が可能になる

Notch-dependent VEGFR3 upregulation allows angiogenesis without VEGF-VEGFR2 signalling
著者 (14件):
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巻: 484  号: 7392  ページ: 110-114  発行年: 2012年04月05日 
JST資料番号: D0193B  ISSN: 0028-0836  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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発生中の組織や増殖中の腫瘍は血管内皮増殖因子(VEGF)を産生し,内皮細胞のVEGFに対応する受容体の活性化を引き起こす。その結果,局所血管で血管形成性拡大が起こり,生理学的,病理学的な増殖が促進される。これまでの研究から,VEGFとNotch経路が密接に結びついていることが明らかになっている。VEGF-A(別名VEGF)が引き起こすシグナル伝達は,新生血管(最も顕著には内皮細胞の出芽先端)で,NotchリガンドであるDLL4の発現を誘導することが示されている。DLL4は隣接する細胞のNotchを活性化し,それによってVEGF受容体の発現が抑制され,内皮細胞の出芽と増殖が抑えられる。本論文では,in vivoで誘導性の遺伝学的機能喪失と阻害剤を組み合わせて用い,網膜の血管先端細胞ではDLL4タンパク質の発現がVEGFR2シグナル伝達によって弱く調節されるだけであることを示す。意外にも,Notchの抑制もVEGFR2発現に有意な影響を与えず,最も重要なVEGF-A受容体でこれらの過程に不可欠と考えられているVEGFR2が存在しないときでさえ,内皮細胞の出芽や増殖の脱調節を引き起こした。対照的に,VEGF-Cの主要な受容体であるVEGFR3はNotchによって強く調節された。Notchシグナル伝達の活性が低い内皮細胞の出芽は,VEGFR3のキナーゼ活性の阻害剤によって抑制されたが,VEGFR3リガンドを遮断する抗体では抑制されなかった。今回の結果は,VEGFR2とVEGFR3がNotchによって大きく異なる方法で調節されていることを立証している。我々は,これらの受容体とそのリガンドを標的とする抗血管新生が成功するかどうかは,内皮細胞のNotchシグナル伝達の状態に強く依存すると考える。Copyright Nature Publishing Group 2012
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分類 (2件):
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血管系  ,  細胞生理一般 

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