文献
J-GLOBAL ID:201202245136515519   整理番号:12A0410713

新たに構築された微小加熱炉を用いた段階過熱法による南極ミクロメテオライトの単一粒子希ガス分析

Single grain noble gas analysis of Antarctic micrometeorites by stepwise heating method with a newly constructed miniature furnace
著者 (8件):
資料名:
巻: 63  号: 10  ページ: 1097-1111  発行年: 2011年 
JST資料番号: G0106B  ISSN: 1343-8832  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
南極のドームフジ基地の地表の雪から回収された10個の,重量が0.14-18.5μgのミクロメテオライト(snow-AMMs)について,希ガス組成,鉱物学,形態,化学組成の研究を行った。7つの試料の密度は0.2-1.4g/cm3と小さく,空隙質の内部構造が示唆された。実験室で装置開発された微小加熱炉を用いた段階加熱法で,個々の粒子の希ガスを分析した。HeとNeの同位体比の分析からは,4Heの存在度が10-2から10-4cm3STP/gという結果が得られ,ほぼ太陽起源であることが示された。いくつかの試料の高い4He存在度は,太陽Heに富むIDPと同程度であったが,文献にあるice-AMMsの分析結果をしのぐものであった。HeとNeとは対照的に,Ar,Kr,Xeは始源的であり,Q-ガスをトラップしたコンドライトと類似しているが,Q-ガスよりも高い36Ar/132Xe比をもついくつかの試料では太陽起源のArの寄与が認められた。3つの粒子では,800°Cより低い温度でHeの放出がみられ,大気突入時の温度が700°C以下であったことが示唆された。残りの粒子では,800°Cを超えてから10%を超えるHeの放出があった。大きさ,質量,4Heの放出プロファイルに基づいて,大気突入の初期段階における速度が14km/s以下であったものと推定された。こうした低い突入速度から,本研究で分析したsnow-AMMsが小惑星起源であることが示唆された。本研究によって,微小加熱炉は,はいぶさの探査で持ち帰られる小惑星イトカワのレゴリス物質に含まれる微小粒子の希ガス分析に応用できる。(翻訳著者抄録)
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (1件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
流星,すい星,いん石 
引用文献 (49件):
もっと見る

前のページに戻る